君に出逢って

君と出逢った時は若葉の香る五月の頃
突然我が家に来た君に私は戸惑いました

掌に乗るほどの小さな命の重さ
無邪気で疑うことを知らない瞳は
私の硬い心を少しずつ溶かしてくれました

木蓮のような白い胸は
ジャングル大帝レオのようで
ビロードのような滑らかな毛は
気高く威厳ある証

君と出逢った時は若葉の香る五月の頃
次第に成長していく君に私は教えられました

抱きしめたくなるような暖かい命
自分の気持ちに素直な生き方が
私の穢れた壁を少しずつ剥がしてくれました

カラーのような君のその耳は
気配を察知し自分を守り
柳のようにしなやかな尾は
調和を醸し出す証

君と出逢った時は若葉の香る五月の頃
かけがえなき家族となった君に私は励まされました

ちっぽけなプライドとか虚栄心なんて捨てて
媚びることなく自信を持って
自分の道を真っ直ぐ一緒に歩いていこう

曼珠沙華のようなカールの髭
桜貝のようなピンクの鼻
ビー玉のような澄んだ瞳
全て純真無垢な証

君が私にくれた宝物
かけがえのない大切な時間
私と出逢ってくれた君に
心からありがとう

君と出逢った時は若葉の香る五月の頃
君と私は共に生きている
今を生きている